浮遊

海に浮かび雪に遊び岩にはりつく、ものづくり人間のまいにち

6/24 グレード更新・小川山  


3週連続で日帰り小川山。そう、イムジン河を登るために。

週末1日だけでも登れることはありがたい。貴重な1日、このチャンスは大事にしよう。
NMさんとふたりで意気込む。

前回と同様、親指岩の小川山レイバックにてアップ。
曇っていた空は日差しがまぶしい青空に。
これだとイムジンきっとカンカン照りで暑いだろうな。午前中はのんびりペースでいく。

ちょうど順番待ちだったので、じっくりストレッチなどの準備運動ができた。
レイバックもずいぶん慣れたもんだな、さすがに。
次に登る準備をされていたパーティーのベテランっぽい男性が、
私が履いていたトリオップのラップ09を目ざとく見つけて質問してきてくれた。

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この靴、足入れいいし指は伸びるしクラックにはかなりいい。
足の薄い自分にはとても合っている。
何より安いのが○。

いまのところ、フィンガー以外はこのラップで行こうと思っている。
フィンガーは先の形状がより尖っているミウラーがよさげ。



アップを終え、移動。すでに一組準備中。
ここは3日目だけど、初めてイムジンをやるクライマーさんに遭遇した。
有名ルートだからもっと人が居るもんだと思っていたので、NMさんと二人で不思議に思っていたのだ。
壁は日が当たって暑そうだった。しばしイメトレしつつ待つ。

自分は緊張のあまりお腹の調子がいまひとつ。
申し訳ないと思いつつNMさんに先に行ってもらうことに。

先行パーティーのかたが登り終わり、壁も陰ってきたのでいよいよトライ開始。
NMさん1便目は上部核心のフィンガーでテンション、惜しかった。

自分はそのトライでいいイメージをもらい、本日1便目、離陸。
お腹はどうにか落ち着き、いざ登り始めると動悸はおさまり、意外にも頭はクリアに。

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中間部の核心は今までで一番手がきまってしっくりした。足運びもうまくいった。
大レストできるダイク上でしばしシェイク、これから来る一連の苦しいムーブを反芻。
ふーっと息を吐いて「行きます!」と合図した。

手順はイメージどおりだったけど、思ったより一箇所手のきまりが悪くてモジモジ。
足を動かして持てているつもりで次へ。
少し安定した体勢でナッツをカコンとフレークに放り込んだ。
ロープをクリップ…うまくいかない。三回ほど失敗、焦る。
ようやくクリップして後はフレークをレイバック気味にあがっていくだけ。

ここで急に右腕に張りを感じ始めた。やばい。
声を出して振り絞る。左手が最後のタテガバをとらえ、ここで力が戻ってくるのを感じた。
いける、いかなくちゃ、と足を動かす。
スタンスはNMさんを見習って変更した。
それがよかった、最後のガバにしっかりデッドでなくスタで届いたのだ。

もう後は必死。なんか叫びながら乗りあがった。
イムジン河5.11c/d。登れた。

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前回自分が決めた戦略は、カムを一つ間引くことだった。
いい足がある場所から高めに決めた青メトリウスのあとはフレークに放り込むナッツまで無し。
本当はナッツも間引きたいところだけど、ランナウトしすぎて怖くなりそうなのでそこは残した。
登れたということは、この戦略は上手く行ったといえるのだろう。
こうやって自分なりの登り方と取り組み方が身についていくのかな。

NMさんのイムジンは、この後トラブルがあったものの、それを引きずることなく
この日のうちにRP!

最後のトライは本当にスムーズだった。パズルのピースがパタパタってはまったような。

なんだかすごく誇らしかった。
二人してトライし始めて3日目、同じ日にきっちり二人ともRPできたことが。

NMさんありがとうございました、そしておめでとうございました。

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お風呂はヘルシーパークへ。
夕食はいつもの境川。
ご褒美に焼魚定食の「大」を頼んだ。大きなアジだった。
おいしかった、ご馳走様でした!

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6/17 小川山  


先週に続き、小川山・お殿様岩「イムジン」チャレンジ2日目。
パートナーは同じくNMさん。

この日のお天気は晴れ。
梅雨入りしたものの、本格的に降り続いていないので岩はよく乾いていた。

前回同様小川山レイバックにてアップ。
この日はそれなりに混雑、順番を待ってからささっと。

移動した先、イムジンの前には誰もいなかった。
しかしながら壁はよく日が当たり、オブザベにテラスに上がると岩からの照り返しがきつい。
「暑い…」

これは消耗しそう。
前回昼少し前から壁が日陰になることがわかったので少し待つ。

この「イムジン」、プレッシャーがとてもきつい。
なんでだろう。。露出感?クラックの細さ?一段上がった場所にあるから?

ムーブをイメージしながら、目を閉じる。うとうと、としていた。
そろそろ行きます、とNMさん。
見ると壁はもう半分以上日陰になっていた。

それから5時くらいまで、私が2便、NMさんが3便。
結果は、ふたりとも最後のガバ取りでテンション。
私の二便目は最後のガバに手を出して届かず、手前のスローパーをとらえてむなしく落ちた。

私もNMさんも、悔しさいっぱいの日だった。

やはり最後の壁は越せそうで実はやっぱり高いのだ。

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自分の二便目、ロープが屈曲してる。セットした場所が決めていたところより上だった。
直す余裕もなく。。。

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結論。

最後の一連のムーブを疲れずにガバ取りまで持っていくには戦略が必要なんだ。
プロテクションを減らすか、それとも安心感をとるか、一旦クライムダウンするか。
自分に合った方法早く見出さねば。

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午後になってロジャーさんとSJさんが「スーパーイムジン」のチャレンジをしにいらした。
気を遣っていただきありがとうございました。おかげさまで集中できました。

帰り際、のりさんとYさんがおふたりの「スーパーイムジン」を見学に。
ちょっと見ただけだけれど、あのパワフルなムーブ!
ダイレクトフィニッシュはなんて大変なんだ。
いつか取り付けるだろうか。。

帰りの車では頭の中がムーブでぐるぐる。
難しいし怖い。けど、むちゃくちゃ面白い!夢中である。

来週のお天気が気になる。


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6/10 小川山  


ついにこの日がやってきた。
小川山のお殿様岩、「イムジン河」に挑戦する。パートナーはNMさん。

梅雨入りしたばかりの週末で、果たして岩の状態はどうなのかと思っていた。
着いてみるとなかなかいいコンディション。日に当たると暑いけど、日陰は寒いくらい。
湿度も高くなくて先週に続きいい感じじゃないだろうか。

期待が高まる。

アップで小川山レイバックをやるために親指岩下ボルダーから上がってアプローチ。
途中YSDさん・YSNさん・ミドリさんにお会いする。

レイバックには先客お二人。もっと混雑しているかと思っていただけに、拍子抜け(笑)
すぐに順番がまわってきて、速やかにアップを済ませる。

そのままトラバースしてお殿様岩方面へ。近い。

「イムジン」到着。
百岩ではグレードが5.11c/d、関東周辺の岩場には5.11dとある。
このグレードのクラックに触るのはやはりとてもピリピリする。

テラスへ上がってオブザベ。
見上げた壁に走るクラックはとても迫力があり怖そうで。。
緊張で胃がキューンと縮こまる。トイレに行く。

使うカムは小さそう、ナッツとヌンチャクも多めに用意。
NMさんから、先にどうぞ!と笑顔で言われ、「は、はい!」と言ってしまった…w
厳冬期のBCでもそうだけど、ファーストは怖い。いつも誰かが行ったあとは安心するものだ。
判断力を上げるには最初に行く経験は絶対に必要だろう。
冒険心を刺激したいという気持ちはあるんだけどそれに恐怖心がいつも勝る。だから遠慮しがち。
このときは、先週ロジャーさんから初登者の池田さんのお話を聞いたから気持ちを強く持てた。

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怖い!怖くてたまらない。
小さなカムばかりで露出感の高い壁の中に飛び込んでいくことが。

ムーブはその場対応でできるわけでもなく、しっかり組み立てていかないとだめ。
早々にテンションが入る。

ホールドを探り、適した足を探し、時々落ち着くためにも休んで休んで、なんとかトップアウトできた。

スラブを登りスーパーイムジンの終了点からロワーしたけど、そうでなくてもよさそう。
終わってみれば、全く歯が立たないってことがなさそうで、俄然やる気も上がってきた。
思えばこのラインを横目に「大貧民ルート」のマルチで体験講習をしたときがあった。
数年前の話。
その時はここが登れるラインなんだってことが信じられなかったし、
自分がこれに触る日がくるなんて想像もできなかった。
遠くに来たもんだ。

NMさんも懸命にムーブとプロテクションの探りをして、お互い一便づつ。

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寒気が入ってきていて、急に気温が下がりダウンを着込んだ。
イムジンの壁は朝は日が当たり昼から日陰になるんだね。それがわかっただけでもよかった。

午後からもう一便づつ出して、時間は18時。
カムの順番のメモとして写真を取り、下山。

刺激の強い一日だった。あっという間だった。

もう今すぐにでも、またあのテラスに立ちたい自分がいる。

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6/3 瑞牆・ハットエリア  


六月。梅の収穫が始まり、この週は日帰り。
NMさん風邪のためイムジンは延期に。

当初はソロでふらふらボルダーめぐりしようと思っていたけど、
しばらくご一緒していないロジャーさんに声をかけて、二人してリラックスした状態で楽しんできた。

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この時期は梅雨入り直前でコンディションはほとんど望めないはずなのに、
この日は晴れてとても乾燥していた。当然岩はパリパリ。
難しめのボルダーやるにはかなりいい日だったかもしれない。

昨年、このハットエリアへひとりで来て、「そんごくう」をやりかけていたのでそれがまず目標。
そのほか、まだ見たことない課題もたくさんあったし色々見ながら登りながら、
上のエリアへ進んでいった。

アップに選んだのは「ハイボー」の岩。「ミズガキハイ」V2で。
左カンテのV2のラインはスタートがリーチーで上部も悪く、ラインを変えて登る。

さて、移動、と荷物をまとめ、先ほど見ただけだった「オロチ」V5を
次はやりたいなぁ、とぼそっとつぶやいたらロジャーさんに「今やろうよ。できるよ!」

写真は撮らなかったけど、「オロチ」はなかなかのハイボール。
下地は悪くない。でもマントル返す時に落ちたら結構なものだ。

緊張してトイレに行った。

結果を言うと、登れた。
怖かったけれど、上部は易しかったのでマントルさえ返すことが出来れば大丈夫だった。

でも、自分の中ではけして喜ばしい完登とは言えない。
ヒールをかけてマントル返している時に、なんとカカトが外れて変な落ち方を数回、している。
ソロで来ていたら絶対にここまで突っ込めないし、なんとか少しでも安全に落ちようとしただろう。

スポットをしてくれる存在があったから、甘えてしまったのだ。
これでは自分が目指す自立したクライマーとは言えない。
背中から落ちたときの胸の痛みが、チクチクした。


移動して、「スティープファンタジー」V4の岩へ。
前回来た時、何にも出来なかった。離陸すら。

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ちょうど日が当たっている三角のカチにデッドするのが出来ないのだ。

この岩、スタートに立ってみるとかぶりを受けて見た目より辛い。
ロジャーさんにすすめると、あっという間にすぐ登ってしまった。

届かないから諦めそうになったけど、コツを教えていただいた。
・スタートの足の位置がとても重要(前後左右)
・右足の位置、三角カチの真下くらいに置く
・壁に張り付きすぎない
・右手はホールドを持たずに跳ぶ
・最初から持ちに行かず、まずはカチの近くにタッチする
・触れたら徐々にホールディングを決めていく

これらを実践したら、なんと届いたし止まったのだ!
自分で感動した。私でもできるんだ。

この感覚は今まで持っていなかったものだった、
出来ないから無理と決め付けたらダメだ。
これはしっかりと神経をつなげておきたくなった。

この一連の動きを段階を踏んで練習している時、
ロジャーさんのジムと外の違いについての表現がとても自分には目からうろこだった。
「いきなりジムのようにムーブ100%で動かないで、例えばまずはムーブ20%・後方を注意する意識80%」
「下地が悪かったらマットの位置を意識するのが入ることもあるし」
「それが平気になってきたらムーブの比率を上げていく」

最初からムーブ100%で動くと危ないし、それはジムで練習することであって、
外では外の進め方があるのだ、と。

私にもそういった意識はあったけれど、こうして理論立てて言葉にすることがなかった。
こういった取り組み方をしていれば、マットがなかろうが怪我をすることは少ないはずだ。
このことはボルダーをやるたびに思い出したい。


さらに移動して本題の「そんごくう」へ。

岩の前でマットを広げ、すぐには登らずにロジャーさんと先日のクライムオンのイベントの話をした。
なんと言っても、池田功さんとの再会があって、謝る事が出来たというので
本当によかったなぁと思った。

説明すると、ロジャーさんは池田さんが率いる「クオーク」に14歳で入門、
当時御岳にはクライマーなんて見かけなかった時代、
ひとりでチョークと靴だけ持って、岩にしがみついていた少年。
やがて周囲の勢いに押され手首の故障もあって足が遠のいてしまってそのまま…ということで、
そのことをいつか池田さんに会って謝りたかったんだ、と。

私は行けなかったので見ていないんですが、スライドショーの時池田さんに呼ばれ壇上に上がったんだそうな。

「人生はクライミング」
仕事もクライミングも死ぬ気でやれ。
人生はムーブに迷い、トライ&エラーを重ね、苦しい思いをして困難を乗り越える。

造園の仕事でも超一流の池田さんの口から発する言葉はずしんと来る。

そんな話を、しばらく岩の前で聞いていた。
乾いた風が吹き緑が美しい森の中で、
これが聞けただけでもこの日はここに来た価値があったと思った。

ロジャーさんありがとうございました。

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さて、「そんごくう」。
最初の穴を取るところが遠くてちょっと苦労したけど、
取ってしまったらすぐに登ることができた。

そして近くのダイヤモンドの岩の「やっこダコ」V5。
これはロジャーさんの宿題。
デッドで登っていらして、これがまたボルダーらしい大胆な動きですごくよかった。

自分には違うムーブが必要みたい。時間がかかりそう。

「ダイヤモンドゆかい」にも着手するも、こちらは一筋縄ではいかなそう。
いい時間なので下山を始めた。

途中、「エンジェルマントル」V6の前でストップ。
目がキラーンとなるロジャーさん。
これは得意分野でしょう、時間を気にせずやってくださいと言った。

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当然、登ってしまいましたよ。さすがとしか。

帰りに穴課長の岩を見て、下山。
終始楽しく登れたし、のんびりでも成果は二人ともあったのでとても充実した。

やはりボルダーは原点に立ち戻れる感じがする。


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5/28 湯川  


久しぶりに湯川へ。
のりさんがサイコキネシスをロックオン中なのです。

NMさんも急遽参戦できることになり、3人で。

アプローチ、改めて、近いなぁ。

一番右のエリアでそれぞれアップを済ませ、意中のルートへ。


自分はNMさんがRP済みの「月影の騎士」をやろうと。
これは亡き今井健司さんがお掃除してくださって、最近登られるようになったルート。
グレードはトポによると5.10cだけど、今井さんと一緒に登った石田塾長らによると5.11bくらいに感じたそう。

確かに眺めてみるとクラックが細いし閉じたりしていてブランクセクションもありそう。
プロテクションはマイクロカムとナッツ中心。
これは10cがいっぱいいっぱいの人にはちょっと危険かも…。

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NMさんはその右の「黄昏の舞姫」の再登を。
このルートは不遇で、塾長の掃除後自分たちが登って以降あまり登られることなく木や草が生えてしまっていた。

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この日は皆で成果が出てよかった。
自分の初回トライはそれはそれは怖くて、(特に出だし)しかもカムはマイクロだし、
テンションをそっとかけても歯がメリッと岩に食い込んで、泥のような湯川の岩は崩れそう。
実際、ムーブに迷いテンションしたら少しポロポロっと岩の内側が剥がれた。

とにかく怖くて、取れるところにはプロテクションをとりまくって登った。
ステミングができるので休みつつセットが出来るところが多い。
強度の高いムーブはそこまでないけれど、なんせナッツや小さいカムばかりなので落ちたくない。
肩に力が入ってしまった。

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それでも二回目は怖さがだいぶなくなって力みもとれ、レッドポイントすることが出来た。
NMさんがカムとナッツをお貸ししてくださったおかげです!

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この連打。すごいよねぇ。。
数えてみたら17個?かな。NMさんも同じ数だったようで。

なんと言ってもこの日はのりさんがすごかった。
2回目のトライでサイコキネシスをRP、
そしてバンパイヤのオンサイト!

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1日に二つの大きな成果。
ぐんぐんレベルを上げていて、すごい。きっとすぐに私と並んでしまうでしょう。

そんなのりさん、気づいたらお昼寝してしまってたんですって。
おにぎり食べながら寝落ちと聞いて。
小さい子供みたいです。かわいいー。

最後に自分とNMさんがサイコキネシスを登って終了!
落ちなくてよかった…

お風呂・ご飯を済ませ宅は深夜。
疲れた。けど心地よい疲れ。

おふたりとも、色々ありがとうございました!写真もたくさんで嬉しいです。

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