浮遊

海に浮かび雪に遊び岩にはりつく、ものづくり人間のまいにち

今日あったこと  

今日のデイサービスの陶芸教室で、とてもうれしいことがあった。

ある女性が体験ということで参加されていた。
しっかりしていらっしゃる方で、介助も必要なく指導も順調。

そばでアドバイスをしていたら、
「先生、私は以前こちらで陶芸をさせていただいていた○○の家内です。」
とおっしゃったのだ。

その方は長いこと私の教室に参加されていたのだけど、数年前に亡くなっていた。

「ずいぶんお世話になりました、あの人は楽しみに参加していました。」
と、目を潤ませながらお礼を述べてくださった。

私はびっくりして、だけど優しそうな○○さんの顔を思い出して、
じわっと涙が出そうになった。
教室中でなかったら泣いていた。

自分が好きになれない私だけど
こんな風にしていることが誰かの支えになっていたりするのだ、と
今回は自分に対して「よかったね」と言ってあげてもいいかなと思った。

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梅林  



下草を刈り取った梅林。
まだ熟して落ちる梅が少ないけど、これからポトポト落ちてきます。

ここにいるととても落ち着く。

木に登って収穫しているとき、
色んなことを考える。

過去のこと
仕事のこと
誰かのこと
これからのこと

不思議とマイナスなイメージは浮かんでこない。
それは、心地よく風が吹き抜ける梅林で、
桃よりも青っぽく、期待に溢れた香りが満ちるの中に
身を置いているおかげなのだろう。


この時期は日暮れまで、クタクタになるけど
私にとっては大事な季節なんだ。

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梅仕事にまつわるetc.  



今年も実家の梅の収穫が始まった。

毎年注文してくださるお客様からも、
梅雨入りした途端に予約が入り始める。

今日はそんな近所のお得意様のAさんのところへ、
雨だったので用ついでに梅をお届けしてきた。

そしたら、
「上がってお茶でも!」

て。イヤイヤイヤ、そんな滅相もない。
作業着の汚い格好だし。

しかしぜひとも、とおっしゃるので、お言葉に甘える。

お茶をいただきながら、リフォームされてきれいになったお宅や照明器具の話に混じり

『働き者だからいいお嫁さんになられると思いますわ!』
とお褒めいただく。

えと、うれしいのですが。。。

…その時、それまで点としてだった出来事がつながった!

*去年、息子さんが仕事に忙しくお嫁さんが見つからないとおっしゃっていたこと
*うちの母が「Aさんのご夫婦は良い方よね、アンタどう?」と冗談で言ったこと
*予約注文の内容を書いた手紙をなぜか息子さんが持ってきたこと
*「また遊びに来てくださいね!」とのお誘い

どどどどうやらお家に来て欲しいお気持ちがあるみたいだ。。

いや、確かに絶賛貰い手募集中だけどさ。笑

冷静に考えて、あんなに穏やかな方がたに、
私が普段やってることを話したら卒倒しちゃうんじゃないかしら。

うちの親が、私のことを‘旅行好き’とごまかしてるようなのが笑えるのだが。
旅行じゃなくて冒険なんだけど。笑

じつはその他にも、冗談でうちにきなよーって言われてるところがあったりする。
「まだいかないのか?!」って心配するお客さんも。

まぁまぁ、落ち着いて。
なるようになりますよ。
焦ってもダメですw

と本人がこの調子だから心配するんだってばね。^^;

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タケノコ  

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実家の裏山の竹林に、この時期生えるタケノコ。

雨の降った後は本当によく出てくる。

ずっと父が朝早く起きて掘っていた。
でも、もう父もいい歳。
弱音を吐かない人が、
今年は疲れてしまって掘れない、と言ったらしい。

心臓の手術をしたんだもの、当然といえば当然。
でも、こちらとしてはやっぱりショック。
いつまでも元気なんだと思いたいから。

朝掘りとして直売しているので、毎年楽しみにしているお客さんが必ず来る。
それもかなりの人数。
旬のフキと一緒にものすごく売れる。
だからこの季節は本当に忙しいのだ。

一人で何十本も掘るのは骨が折れる。
母も手伝ってくれるが、自分が一番やらないと。

大変だけれど、待っててくれる人がいて、
ありがとうと言ってくれるから、頑張れる。

明日も早起きしなくちゃ。

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感謝されるということ  

今日、職場のフロアの女性介護士さんからあるエピソードを聞いた。

私は主に、老人福祉施設で陶芸やガラス工芸、貼り絵や絵画など創作活動を
お年寄りと一緒に介助しながら教える職員として働いている。

今日聞いた話というのは、2階に入所して暮らしている女性のこと。

入所している方で希望される方に、陶芸教室を開催しているのですが
その女性は毎回楽しそうに参加、制作している。

そこで一年以上前に、着物を着たおかっぱの女の子の小さな人形を陶で作ったことがあった。

その例の女性は軽い認知症で、近いことから忘れていく。

でも、その人形ことはしっかり覚えていて、
夜トイレに行くときも、
一時帰宅するときも、
ポケットにそっと入れて、持ち歩いているというのだ。

お守りか何かのように大切にしているんだって。

家に帰ると、人形をポッケから出して、
『これ、私がつくったのよ』と取り出して見せるという。
陶で出来ているものなので、割れると危ないし、職員側としてはびっくりしたらしい。
でも、いつの間にか持ちだしてしまうとか。


それを教えてくれたのはご家族で、
その人形はお家と施設を行ったりきたりしていて、家族にとっても本人にとっても
かけがえのない存在なんですよ、とその介護士さんに話したそうだ。

そして、先生に感謝の気持ちを伝えてください、とも。

私は人形を作ったのはもちろん覚えているけど、
そんな風に大事に持ち歩かれていたとはまったく知らなかった。

そんなことを話して教えてくれた介護士さんの眼は潤んでいた。
私も、胸がいっぱいだった。

こんな風に感謝されることがあって、やってきて本当に良かったと思える。

もう長いことこの仕事をしているけど、
やはり自分は人とつながり気持ちを通わせることが好きだ。


今日は良い日。

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