浮遊

海に浮かび雪に遊び岩にはりつく、ものづくり人間のまいにち

9/14 小川山  

P9140002.jpg
オオルリ5.9

反省の多い1日でした。
詳細となぜそうなったか、どうすれば良かったかは後半に。。

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台風が来る前にONさんと日帰りで登りに。
とはいえ連休なので駐車場は混むと予想し早め集合。

大駐車場でYSDさん、YSNさん、kumaさんに遭遇^^
なんか冬より会っている気が。

目的のオオルリへ。
前回のトライはワンテン。ちゃんとワイドムーブを使ってRPを目標。

二回目でRPしました。
左向きで右足クラックの奥へフットジャム、左足はヒール&トゥ。
左手ガストン、右手はアームバーや肩を挟んだり。
きちんときまると今までが嘘のように力をセーブできた。
三回登ってしっかり体に覚えさせる。

ONさんも左向きでRP^^

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これからが問題。

昼も過ぎ、1ピッチ目の復習もかねてアーチクラックのマルチを見に行ってみようということに。
砦岩の東門、右の門柱。下は5.7のスクイーズチムニー。
これだけはワイドムーブ講習で登りました。
その上はトポによるとハンド~フィスト、チムニーとオフィズスらしい。
fc2_2013-09-15_15-15-36-210.jpg

そのピッチはまったくの未体験。
わかりにくいとの話も耳にしたことがあり様子見ながらに。
登り始め時間は15時。

ロープは50Mシングル、ギアはスモール除いたカム2セット、
アルパインクイックドロー×6、120cmスリング×3、
水、行動食少し、捨て縄、ナイフ、ヘッドランプ。

1P目は自分リード。支点はのっこしてから奥の太い木で。
引き上げの後、ONさんが目の前にあるフレークを登る。

でも、その後がわからない。
同じように登った人が作ったと見られるスリングとビナの残置支点があり、
それを利用し一旦下りる。

ロープを引き抜き結びなおして、
ONさんは行ける範囲でその先のルートを探してみることに。
私は先ほどのビレイ点でビレイ。藪に入ってしまうのでONさんの声だけが聞こえる。
途中木に確保点作りながら登って行くONさん、それっぽいクラックを見つけた模様、
でも取り付くのに木を登る?なんだかそれが難しそうにみえるらしい。
もしかしたら違うのかも、と少しづつ登って行く。
壁にはどうにか割れ目があったりするようだったので。

そんなこんなでルートファインディングに時間を要する。
体が冷えてきた。
すると、ONさんから『ラク!!!』の声。
よく見ると、こぶしより大きいくらいの岩が音をたてて落ちている。
幸い自分の居る位置はフォールライン上ではないので無事。
それでもやはり落石は恐ろしいものです。。

そこですでにだいぶ登っていたONさんは、『もう少し行ってダメだったら敗退します』とのこと。
いい知らせを期待して待つ。どれくらい待ったのだろう?
『とりあえずここで敗退します』との声が聞こえた。
支点となるクラックなどはあるとのこと。しかしカムの残置は避けたい。。
捨て縄はフォローの自分が持っていたので、末端に結んで引き上げるという手段を考えた。
しかしあまりに藪の中を登ったため引っかかるのでは、とONさんが再考。
それに左上するルートなのでONさんが懸垂で回収するのもかなり困難が予想される。

それなら、自分がフォローで回収していくしかないな、と登ることを決意。
どんな様子なのか見えていなかったため行って驚いた。
岩はボロボロ、浮石たくさん、細い木の根っこを掴んでやっと登ったり。
核心部なんて恐ろしくてカム掴んでA0でやっとのこと。
よくリードで行ったなぁと感心してしまった。聞くと同じようにカムを使ったとか。
小さなテラスでセルフを取り、捨て縄を切って岩角と細い木の根の集合のふたつからとって
ダブルフィッシャーマンで結び懸垂支点とするONさん。
こういうこともしっかりと出来ないといけない。食い入るように見る。
その間、自分は何をしたらいいのかわからない。
ロープを振り分けてと指示してもらうも中途半端にしかできず、講習生同様。
もっと経験が欲しいと強く思った。

そして日暮れ。
ヘッドランプを装着し懸垂で先にそーっと下りる。
その時点ではカムのバックアップもあり。ONさんが後からすべて回収。
真下は足場が良く太くてしっかりした木があり、そこからルンゼに沿った藪のラインを下りる。
そこでも先に下りた自分のやるべき仕事が中途半端。ここでしっかり出来れば時間の短縮なのに。

そこから先に左右にロープを持って引っかからないように下りるONさんを見守る。
もう辺りは暗闇。
ロープを引く到着の合図があり、自分もセルフチェックをして下りる。
藪がものすごくてギアがひっかかったり顔に枝が当たったりしたけど無事に1P目終了点まで到着。

もう一回懸垂してようやく荷物のある取り付きに戻る。
時間は19時半でした。
そこではじめて、ひとつカムが無いことに気がついたのでした。
自分の青い#3のキャメロット。
クラックに残置かあるいは懸垂の途中でひっかかって落ちたか。仕方ないですね。
むしろカムひとつくらいで済んで良かったんじゃないかな。

駐車場には20時過ぎ。なんとも濃い、貴重な経験でした。

**************

今回の経験からの反省。

敗退のタイミングは何箇所かあったと思う。
そこで決断できるかどうかがポイントだった。

・まず取り付く以前。時間的にシングルピッチで済ませるという選択があった。
・次にフレークを登った後。残置の支点があったことからルーファイが難しいことが考えられた。
・ONさんが正規ルートらしきクラックを確認して、厳しそうだと判断した時。
・落石が起きた時点。岩がもろく危険度が高まった。

ONさんサイドからもそれ以外にもありえるかもしれない。

**************

フォローで登る途中、正規のルートらしきクラックを自分も確認した。
やはり取り付きは木を登るんだろうな、という感じだった。
その証拠に木にはだいぶ手や足で触れられた痕が見受けられた。

もし私がリードだったら、一旦ビレイを解除して注意して歩いて来てもらって、
脆いほうへ行くよりは真下で確保してもらってそこから登るかな、
でも5.10aであまり登られていないとなると、オンサイトは難しいだろうし
ハングドッグして時間がかかると危険だから、1P目の終了点に戻って懸垂か。
物足りない敗退になるけど、そういう選択にしたかも。

今回の最大の反省は、自分が話し合いをしようとしなかったこと。

自分はONさんよりずっとマルチの経験が少なく、判断にも自信がない。
なのでこうしましょう、とかこうしたほうがいいですよ、とか
自信を持って提案することが出来なかった。
けれど自分の身の安全にかかわることには、そんなことは気にしてはいけないのだ。
二人で決めたことはお互いの責任。判断も同じように下せるパートナーでいなければ。
ついて行くだけで自分の意見を言わなければガイドツアーと一緒。
もっと信頼されるクライマーになりたい。

ONさん、本当にお世話をおかけしました。
精進してもっと頼れるオンナになります!

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tb: 0   cm: 6

コメント

大反省・・

じゅんさん、

オオルリ、アドバイスありがとうございました!
左向きと知らなければ、ずっと落ち続けていた気がします。

アーチクラックの件は、本当にすみませんでした。
僕も一介の初心者にすぎないのですが、一応のマルチ経験者として、じゅんさんを危ない目に遭わせてしまい、さらにカムを失ってしまうなど、ただただ反省することばかりです。
かなりの部分、避けられたミスでした。

指摘されたポイント、細かい部分をのぞけば僕も同じ考えです。
(ビレーは距離が近くても解除しないかも、ですが)

とくに15時スタートという時間的な問題、僕やじゅんさんの持つマルチ経験の少なさ、このルートの醸し出すアルパインぽい難しさ、、といった問題をうすうす感じていたにもかかわらず、ルートに取り付くべきかどうかの最初の判断をあいまいにしてしまったことが痛恨のミスです。岩をなめていました。
危ないかもとおもいながら、敗退のシナリオ(何時までがんばる、岩が脆いと感じたら敗退を選ぶ、など)を最初に明確にせずにずるずる行ってしまったことも、僕の大きなミスだったと思いました。

「このルートを行きたい」という期待に応えなければ、というプレッシャーを僕は勝手に感じてしまっていて、じゅんさんには遠慮があったのですね。
話し合い、大切だと思いました。

冷静に考えると全くいくべき状況ではないのに、なんとかなるだろうと流されてしまったこと、そしてお互いの判断基準を話さずに進んでしまったことは、肝に命じるべき失敗だったと反省しています。
(他にも細かい反省点は沢山ありますが、駄文でコメ欄を汚しそうなので、整理してメールしますね)

ともかく、結果として無事帰還。それが何よりでした。

こちらこそ頼りないクライマーで本当にごめんなさい!!
貴重な失敗に学び、精進して、いいクライミングやりましょう。

長文失礼しましたっ <(_ _)>
ON

URL | ON #9g6RMSYQ
2013/09/17 21:54 | edit

Re: 大反省・・

ONさん

コメントありがとうございます。
こちらこそ、申し訳ありませんでした。
今週末はようやく初の三つ峠になりそうです。
今回の教訓を胸に頑張ってきます!

別途メールしますね^^

URL | じゅん #-
2013/09/18 08:43 | edit

こちらでははじめまして。最近Twitterで絡ませて頂いてる者です。アーチクラックのルーファイ分かり辛いですよね。1P目は木登りからワイドで木をのっ越してからバンド伝いに歩きが入る感じです。自分はロープの流れが悪くなるのでワイド終わった所で一度ピッチ切っちゃいます。良いルートなので是非リベンジを!!

URL | みつる #amXlFcx2
2013/09/20 03:04 | edit

Re:

みつるさん

コメントありがとうございます!

やはりそうでしたか…、ちょっとわかりにくかったです。
私達はアルパイン的なマルチの経験が乏しいのでなおさらでした。

クラック自体も始めて一年ほどでちゃんとリードし始めたのもここ半年くらいです。
なのでアーチクラックのマルチも恐らくギリギリのグレードだと思います。

1日かかってなんとか、かもしれません。
でもきっとリベンジします!

今週末の日曜日は石田さんとマンツーマンで三つ峠にてマルチ講習です。
めいっぱい登りたいと思ってます!

どうぞ生暖かく見守ってやってください(笑)
今後ともどうぞよろしくお願いします(^^)

URL | じゅん #ZTGLyrdM
2013/09/20 07:37 | edit

キャメ#3

こんにちは。「アーチクラック」のキーワードでたどり着きました。昨日(2014/05/25)アーチクラックを登ったのですがその際残置されていたキャメ#3を回収しました。この記録で記載されているものかな、と思いましたのでコメントしました。小川山か何処かでお会いする機会があればお返し致します。

URL | honepocky #-
2014/05/26 14:53 | edit

Re: キャメ#3

honepockyさま

はじめまして、わざわざありがとうございます!
実はTwitterでおみかけしたことがあるので、フォローさせていただきましたm(_ _)m

アーチクラックを登られたとのこと、おめでとうございます!
確かに私は昨年アーチクラックを敗退して、その際キャメ三番を紛失しました。きっとそのうち誰かが回収するだろうと思っていましたが、今のタイミングとは驚きです!

私もこの週末は不動沢と小川山でした。しかも日曜日はハコヤ岩とバードウォッチングエリアでした。お近くにいらしたのですね。

ちょうどパートナーとアーチクラックのリベンジをしたいねと話してしたところでした。
近いうちに私たちも行きます!

URL | じゅん #ZTGLyrdM
2014/05/26 17:20 | edit

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