浮遊

海に浮かび雪に遊び岩にはりつく、ものづくり人間のまいにち

5/20 いつか、あの上に  



5/20。松さんがあの岩の上に、ついに立ちました。

**************

この日は暑くそろそろシーズンアウトの予感のするセンチュリーの谷。
木々の葉が広がり木陰が増え、少しうっそうとした雰囲気が漂い始めた。
こうなると毛虫や蚊、目に入ってくる羽虫が急に目立ちだす。

「あぁ、たぶん今日がギリギリだろう。きっとこれ以降はアウトだなぁ…」
と心の中で思った。

本日はSJさん、松さん、
そして自分が初めてここのエリアにボルダーに来た時にお会いしたTさんとOさんも一緒。
お二方にはクレジャムに初めて触りくるぶしを血だらけにしてしまい、
大きな絆創膏をいただいて大助かりしたのだった。その二回とも、吉田さんのスクールだった。

自分の調子はまったく良くなく、1便目は出だしでスリップする始末。
屈曲までもぎこちない。前回とコンディションがずいぶん違うのだ。
なんとなくクラックの中が湿っていて、足も滑る感じがして力が入ってしまうのだった。

2便目はなんとか屈曲後のガバまでは行ったけれどその後は流れを作れず。
泣きの3便目も前半でスリップ。
いつまでこんな調子なんだお前は、進歩がないじゃないかと自分をなじりたくなった。

合間にTRでTさんOさんが登るのを見学。
GWにインディアンクリークに行っていたというお二人は強かった。
Tさんはすぐに登ってしまいそうな感じだった。

それに比べ自分は。。。

この木陰になって鬱蒼とした日陰の谷が、自分の気持ちとあいまって
なんとなく、居心地が悪く気持ちが落ち込んだ。
木の間から見える空はあんなに晴れてるのにね。

こないだ感動のRPを成し遂げたSJさんはとてもリラックスされていて、終始楽しそう。

そして時刻は16時、SJさんとTさんOさんは場所を移動された。
松さんとお互い最後の1便を出そうと決め、集中することに。

松さんはリラックスしていた。肩の力が抜けていた。
その前のトライはカムをつけ忘れたりロープを結ばずに登り始めちゃったりで
本人曰く「気持ちが上滑りしていた」感が多々。
なので私も気構えずビレイをしていた。

それが、登りはじめるとリズムがよい感じ。カムセットもムーブも想定どおり。
ちょっとスリップも落ち着いて対処。
長いリーチを生かしてググッと手をクロスして右上がりのクラックをどんどん進んで行く。

あっという間に、じぶんは届きにくく苦労する最後のリップ取りまで行ったのだ!
もう、これは行けたと確信。ぞくぞくっと鳥肌。

その通り、ついに完登。岩の上に立つ。

松さん自身何が起こったのか、という感じで信じられないみたいだった。

ぱぁっと、その場に音楽流れ始めたような、それくらい空気が変わった。
よかった。おめでとうございます、よかった。

**********

駐車場に戻ったら、SJさんが待っていてくださった。
我慢できず報告。
後からゴン太と来た松さんはSJさんと握手して、ようやくセンチュリーが登れたと思えた、と。

夕食に行ったいつもの丸亀製麺で、お二人がそれはそれは楽しそうに会話をしているのを
尊敬の念で聞いていた。ニコニコしながら。でも、やっぱり羨ましかった。

私も、あそこに立ちたい。そう思った。

*************

SJさんから自己評価のついてのお話が、とても興味深かった。
自己評価は低すぎても高すぎても危険なんだ、
常に冷静に正等に評価することが大切だと。
これはクライミングを安全に続けて行く上で心に留めておこうと思った。

ダメダメな今回だったけれど、
何が出来ていなくて何がどこまで出来ているのか、何が足りていないのかが把握できた。
気合で登れるとか、そんなんじゃないんだから。戦略を立てていく。秋には成長した自分を連れて来たい。

category:

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://kwjunblog.blog69.fc2.com/tb.php/1738-9669e2b8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)