浮遊

海に浮かび雪に遊び岩にはりつく、ものづくり人間のまいにち

8/27 烏帽子岩左岩壁「田の字クラック」完登へ  


「田の字クラック」チャレンジ当日。
天気は良さそうだ!風も弱い。

アプローチのガレ沢の通過も要領を得てきて、
昨日の帰りに見出したラインで登っていけば浮石も少ないことがわかった。

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必要な荷物はだいたいを取り付きに置いてきたので身軽で上がっていけた。
本番は色々考えた末、50mシングルで行くことにした。
予定している各ピッチが短いこと、脆いところや危険箇所を下見しての判断から。

#5#6ラージカムは1セット。以下の主要カムは2セット、ナッツ1セット。
アルパインクイックドローは6本、120スリングはひとり2本。環付ビナも各自4つほど。
そしてサブザックに少々の飲料と行動食。

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1P目。自分がリード。
めぼしいクラックはないので気休め程度のプロテクションで木の根元まで上がる。

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太い木を超えたらチムニー。ビレイヤーからは見えなくなるので慎重に。
チムニー内は脆いので差し込んだ足に当たって浮いている小石が落ちる。「ラク!」

チムニーは6番もスカスカなので途中ランナウトするけれど、
さらに内部に細いクラックがあるのでパラレルな箇所を選んで数個セット。

チムニーを抜けると垂壁。クライミング自体は簡単、でもプロテクションがとりにくい。
そのせいでラインが思うように見出せず、あちこち逡巡した。
ランナーをのばしたりいったんセットしたカムを流れを良くする為に回収したり。

やっとのことでいいハンドサイズのクラックと潅木で支点をとり、ハンギングビレイしてNMさんを引き上げる。

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いよいよ核心となるオフィズスのピッチ。
ここは当然NMさん。昨晩からどっち向きで登るかをずっと考えていたとか。

核心の部分は5mくらいと短い。
そこまではちょっといやらしいトラバースが入るけれどちょうどいいところに足を引っ掛ける穴がある。

しばらく入り口で作戦を考えるNMさん。

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サイズがかなりタイトそうなので、ヘルメットや腰のギア、必要ないカムはいったん自分のところまで下ろすことに。
NMさんがセルフをしっかりとって、ビレイ解除しロープを手繰って受け取った。
シングルにしてよかった、この煩雑な作業をダブルでやったら自分はロープをうまく整理できたかどうか。。

準備は万端。「では行きます!」と言ってNMさん突入!

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抜け口が難しいらしく、時間をかけてジリジリ進み突破した!
思わずNMさんも自分も声が出る。

そして自分のフォロー。足場のいいOW入り口で荷揚げしてもらっていざ!

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抜け口の苦しそうな表情を見てくださいな(笑)

こう見ると、本当にきれいな形状をしたワイド。苔もないし泥もない。
登られることなくここにあるのがもったいない。



3P目はNMさん。藪漕ぎ。とても短いけど流れが悪くなるので切った。

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最終ピッチは自分がリード。
ここで落ちたらすべてが台無しだ。確実にいかなくちゃ。

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そして、トップアウト!やったー!!!
ピークに立ちガッツポーズ。左稜線のマルチを登っている人たちがすぐ近くに見える。
遠くにはレタス畑、金峰山荘、廻り目平の駐車場、マラ岩。

最高の気分だった。

終了点はピナクルにメインロープで。バックアップにカム二つ。
NMさんを迎える。感謝の気持ちでいっぱいだった。

ちょうど左稜線の最終ピッチを登っていたNMさんのお知り合いが写真を撮ってくださった。

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感無量。

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懸垂ではなく歩きで下りる。ここで怪我をしたら大変なので気をつけて。

取り付きに無事戻る。ホッとした。急にお腹が空いてきた。
よかった。何も残すことなくこの岩を去ることができる。


ふとハングした岩の上部をよくよく見ると、点々と黒いボルトラダーらしきものが確認できた。
あぁ。時代を感じる。感慨深い。エイド全盛の頃に登られていたのだなぁ。

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さぁ、帰ろう。
楽しく刺激的で貴重な冒険だった。
NMさん本当にありがとうございました。

心に残るクライミングになりました。

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