浮遊

海に浮かび雪に遊び岩にはりつく、ものづくり人間のまいにち

6/10 小川山  


ついにこの日がやってきた。
小川山のお殿様岩、「イムジン河」に挑戦する。パートナーはNMさん。

梅雨入りしたばかりの週末で、果たして岩の状態はどうなのかと思っていた。
着いてみるとなかなかいいコンディション。日に当たると暑いけど、日陰は寒いくらい。
湿度も高くなくて先週に続きいい感じじゃないだろうか。

期待が高まる。

アップで小川山レイバックをやるために親指岩下ボルダーから上がってアプローチ。
途中YSDさん・YSNさん・ミドリさんにお会いする。

レイバックには先客お二人。もっと混雑しているかと思っていただけに、拍子抜け(笑)
すぐに順番がまわってきて、速やかにアップを済ませる。

そのままトラバースしてお殿様岩方面へ。近い。

「イムジン」到着。
百岩ではグレードが5.11c/d、関東周辺の岩場には5.11dとある。
このグレードのクラックに触るのはやはりとてもピリピリする。

テラスへ上がってオブザベ。
見上げた壁に走るクラックはとても迫力があり怖そうで。。
緊張で胃がキューンと縮こまる。トイレに行く。

使うカムは小さそう、ナッツとヌンチャクも多めに用意。
NMさんから、先にどうぞ!と笑顔で言われ、「は、はい!」と言ってしまった…w
厳冬期のBCでもそうだけど、ファーストは怖い。いつも誰かが行ったあとは安心するものだ。
判断力を上げるには最初に行く経験は絶対に必要だろう。
冒険心を刺激したいという気持ちはあるんだけどそれに恐怖心がいつも勝る。だから遠慮しがち。
このときは、先週ロジャーさんから初登者の池田さんのお話を聞いたから気持ちを強く持てた。

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怖い!怖くてたまらない。
小さなカムばかりで露出感の高い壁の中に飛び込んでいくことが。

ムーブはその場対応でできるわけでもなく、しっかり組み立てていかないとだめ。
早々にテンションが入る。

ホールドを探り、適した足を探し、時々落ち着くためにも休んで休んで、なんとかトップアウトできた。

スラブを登りスーパーイムジンの終了点からロワーしたけど、そうでなくてもよさそう。
終わってみれば、全く歯が立たないってことがなさそうで、俄然やる気も上がってきた。
思えばこのラインを横目に「大貧民ルート」のマルチで体験講習をしたときがあった。
数年前の話。
その時はここが登れるラインなんだってことが信じられなかったし、
自分がこれに触る日がくるなんて想像もできなかった。
遠くに来たもんだ。

NMさんも懸命にムーブとプロテクションの探りをして、お互い一便づつ。

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寒気が入ってきていて、急に気温が下がりダウンを着込んだ。
イムジンの壁は朝は日が当たり昼から日陰になるんだね。それがわかっただけでもよかった。

午後からもう一便づつ出して、時間は18時。
カムの順番のメモとして写真を取り、下山。

刺激の強い一日だった。あっという間だった。

もう今すぐにでも、またあのテラスに立ちたい自分がいる。

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6/9 辻堂  


新しくオーダーした板、樹脂を落ち着かせるために出来上がってから2週間ほど置いておいた。

この日、ようやく初出動!
4時前に起床、日の出と共に。
今は長く入れる。太陽さまさまである。


長さは6'8"から6'2"へ。
そしてトライフィンからツインフィンへ。

短くしたのにパドルした感じは違和感が少ない。
幅は広く維持してあって厚みもあるからだろう。

テイクオフも問題なくできるし、よくまわる。
まだ慣れないけど、これから乗りこなしていければ楽しくなりそうです。

海はというと、久しぶりのハラムネサイズで風もオフ。混雑してた。

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category: 波乗り

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6/3 瑞牆・ハットエリア  


六月。梅の収穫が始まり、この週は日帰り。
NMさん風邪のためイムジンは延期に。

当初はソロでふらふらボルダーめぐりしようと思っていたけど、
しばらくご一緒していないロジャーさんに声をかけて、二人してリラックスした状態で楽しんできた。

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この時期は梅雨入り直前でコンディションはほとんど望めないはずなのに、
この日は晴れてとても乾燥していた。当然岩はパリパリ。
難しめのボルダーやるにはかなりいい日だったかもしれない。

昨年、このハットエリアへひとりで来て、「そんごくう」をやりかけていたのでそれがまず目標。
そのほか、まだ見たことない課題もたくさんあったし色々見ながら登りながら、
上のエリアへ進んでいった。

アップに選んだのは「ハイボー」の岩。「ミズガキハイ」V2で。
左カンテのV2のラインはスタートがリーチーで上部も悪く、ラインを変えて登る。

さて、移動、と荷物をまとめ、先ほど見ただけだった「オロチ」V5を
次はやりたいなぁ、とぼそっとつぶやいたらロジャーさんに「今やろうよ。できるよ!」

写真は撮らなかったけど、「オロチ」はなかなかのハイボール。
下地は悪くない。でもマントル返す時に落ちたら結構なものだ。

緊張してトイレに行った。

結果を言うと、登れた。
怖かったけれど、上部は易しかったのでマントルさえ返すことが出来れば大丈夫だった。

でも、自分の中ではけして喜ばしい完登とは言えない。
ヒールをかけてマントル返している時に、なんとカカトが外れて変な落ち方を数回、している。
ソロで来ていたら絶対にここまで突っ込めないし、なんとか少しでも安全に落ちようとしただろう。

スポットをしてくれる存在があったから、甘えてしまったのだ。
これでは自分が目指す自立したクライマーとは言えない。
背中から落ちたときの胸の痛みが、チクチクした。


移動して、「スティープファンタジー」V4の岩へ。
前回来た時、何にも出来なかった。離陸すら。

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ちょうど日が当たっている三角のカチにデッドするのが出来ないのだ。

この岩、スタートに立ってみるとかぶりを受けて見た目より辛い。
ロジャーさんにすすめると、あっという間にすぐ登ってしまった。

届かないから諦めそうになったけど、コツを教えていただいた。
・スタートの足の位置がとても重要(前後左右)
・右足の位置、三角カチの真下くらいに置く
・壁に張り付きすぎない
・右手はホールドを持たずに跳ぶ
・最初から持ちに行かず、まずはカチの近くにタッチする
・触れたら徐々にホールディングを決めていく

これらを実践したら、なんと届いたし止まったのだ!
自分で感動した。私でもできるんだ。

この感覚は今まで持っていなかったものだった、
出来ないから無理と決め付けたらダメだ。
これはしっかりと神経をつなげておきたくなった。

この一連の動きを段階を踏んで練習している時、
ロジャーさんのジムと外の違いについての表現がとても自分には目からうろこだった。
「いきなりジムのようにムーブ100%で動かないで、例えばまずはムーブ20%・後方を注意する意識80%」
「下地が悪かったらマットの位置を意識するのが入ることもあるし」
「それが平気になってきたらムーブの比率を上げていく」

最初からムーブ100%で動くと危ないし、それはジムで練習することであって、
外では外の進め方があるのだ、と。

私にもそういった意識はあったけれど、こうして理論立てて言葉にすることがなかった。
こういった取り組み方をしていれば、マットがなかろうが怪我をすることは少ないはずだ。
このことはボルダーをやるたびに思い出したい。


さらに移動して本題の「そんごくう」へ。

岩の前でマットを広げ、すぐには登らずにロジャーさんと先日のクライムオンのイベントの話をした。
なんと言っても、池田功さんとの再会があって、謝る事が出来たというので
本当によかったなぁと思った。

説明すると、ロジャーさんは池田さんが率いる「クオーク」に14歳で入門、
当時御岳にはクライマーなんて見かけなかった時代、
ひとりでチョークと靴だけ持って、岩にしがみついていた少年。
やがて周囲の勢いに押され手首の故障もあって足が遠のいてしまってそのまま…ということで、
そのことをいつか池田さんに会って謝りたかったんだ、と。

私は行けなかったので見ていないんですが、スライドショーの時池田さんに呼ばれ壇上に上がったんだそうな。

「人生はクライミング」
仕事もクライミングも死ぬ気でやれ。
人生はムーブに迷い、トライ&エラーを重ね、苦しい思いをして困難を乗り越える。

造園の仕事でも超一流の池田さんの口から発する言葉はずしんと来る。

そんな話を、しばらく岩の前で聞いていた。
乾いた風が吹き緑が美しい森の中で、
これが聞けただけでもこの日はここに来た価値があったと思った。

ロジャーさんありがとうございました。

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さて、「そんごくう」。
最初の穴を取るところが遠くてちょっと苦労したけど、
取ってしまったらすぐに登ることができた。

そして近くのダイヤモンドの岩の「やっこダコ」V5。
これはロジャーさんの宿題。
デッドで登っていらして、これがまたボルダーらしい大胆な動きですごくよかった。

自分には違うムーブが必要みたい。時間がかかりそう。

「ダイヤモンドゆかい」にも着手するも、こちらは一筋縄ではいかなそう。
いい時間なので下山を始めた。

途中、「エンジェルマントル」V6の前でストップ。
目がキラーンとなるロジャーさん。
これは得意分野でしょう、時間を気にせずやってくださいと言った。

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当然、登ってしまいましたよ。さすがとしか。

帰りに穴課長の岩を見て、下山。
終始楽しく登れたし、のんびりでも成果は二人ともあったのでとても充実した。

やはりボルダーは原点に立ち戻れる感じがする。


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5/30-31 アバランチ・ミーティング  


第12回アバランチ・ミーティング
へ行ってきました。野沢温泉スキー場にて。

会場はサマーゲレンデの斜面を準備しているところが一望できた。

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午前中は日本雪崩ネットワークの総会でした。
午後からと翌日の午前までが本題の情報交換会。

気象のプロからの貴重なお話があったり、今期の雪崩事故についてやその他盛りだくさん。
ノートを持っていってメモをとっていたんだけど、かなりのページに及んだ。

後で読み返して知識を深め、自分なりに考察をしてみようと思う。

宿泊はハウスサンアントン

こちらホテル、ジャム工房併設、源泉かけ流しのお風呂で、食事がまたとても美味しい。
素晴らしい宿を紹介してもらっちゃったなぁ。お部屋もかわいいんだよねー。

夜ごはんの後は親睦会。
参加されている方々はガイドさんやパトロールの方などその道のプロばかり。
こうして一緒に飲めるってことはすごいことだぞ。

とはいえ朝が早かったし疲れていたため、ワインがあっという間にまわり、オネム。
23時過ぎにはお部屋へ倒れこんでた。

みなさんは1時過ぎまで余裕で飲んでいたとか。。。

翌朝。少しホテルの周りを散歩。

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雪の無い野沢温泉もとてもいいな。


通りにあるお湯のひとつ。女湯の中はこういう感じ。入る時間はなかったのが残念。熱いらしい。

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会が終わったあと、女性ガイドさんお二人と新屋というやきとり丼とうなぎのお店へお昼を食べに行った。

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やきとり丼。これで800円。素晴らしい。美味しかったです。

そこではお二人からとても勉強になる話が聞けた。
それは、「男性ばかりのパーティーだと意地の張り合いでやめようという敗退の意見が出づらい」
というものだった。
お客さんが男性ばかりのチームだと、女性ガイドが有難がられると。
お二人は英語が堪能なので外国人のお客を相手されていて、男性のお客にそう言われたとか。
そうでなくても、パーティには女性がひとりでも居たほうがいいんだ、って。
そうすればその存在を理由に敗退など言い出しやすくなるとのこと。

特にちょっとハードな状況の中だと、誰がやめようと言い出すかってなかなか難しいみたい。
意見をしやすい仲間作りって本当に大事だと思うんだけど、急遽集まったメンバーだったり
遠征先であったすると特に。

私は男性の中に混じることが多いので、意地を張らず疲れたら休もうと言ったり
引き止める役になることがあってもいいんだ、と思ったのだった。

2日間夏のように暑かった。
が、今年もとても有意義な情報交換会だった。

category: バックカントリー

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5/28 湯川  


久しぶりに湯川へ。
のりさんがサイコキネシスをロックオン中なのです。

NMさんも急遽参戦できることになり、3人で。

アプローチ、改めて、近いなぁ。

一番右のエリアでそれぞれアップを済ませ、意中のルートへ。


自分はNMさんがRP済みの「月影の騎士」をやろうと。
これは亡き今井健司さんがお掃除してくださって、最近登られるようになったルート。
グレードはトポによると5.10cだけど、今井さんと一緒に登った石田塾長らによると5.11bくらいに感じたそう。

確かに眺めてみるとクラックが細いし閉じたりしていてブランクセクションもありそう。
プロテクションはマイクロカムとナッツ中心。
これは10cがいっぱいいっぱいの人にはちょっと危険かも…。

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NMさんはその右の「黄昏の舞姫」の再登を。
このルートは不遇で、塾長の掃除後自分たちが登って以降あまり登られることなく木や草が生えてしまっていた。

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この日は皆で成果が出てよかった。
自分の初回トライはそれはそれは怖くて、(特に出だし)しかもカムはマイクロだし、
テンションをそっとかけても歯がメリッと岩に食い込んで、泥のような湯川の岩は崩れそう。
実際、ムーブに迷いテンションしたら少しポロポロっと岩の内側が剥がれた。

とにかく怖くて、取れるところにはプロテクションをとりまくって登った。
ステミングができるので休みつつセットが出来るところが多い。
強度の高いムーブはそこまでないけれど、なんせナッツや小さいカムばかりなので落ちたくない。
肩に力が入ってしまった。

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それでも二回目は怖さがだいぶなくなって力みもとれ、レッドポイントすることが出来た。
NMさんがカムとナッツをお貸ししてくださったおかげです!

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この連打。すごいよねぇ。。
数えてみたら17個?かな。NMさんも同じ数だったようで。

なんと言ってもこの日はのりさんがすごかった。
2回目のトライでサイコキネシスをRP、
そしてバンパイヤのオンサイト!

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1日に二つの大きな成果。
ぐんぐんレベルを上げていて、すごい。きっとすぐに私と並んでしまうでしょう。

そんなのりさん、気づいたらお昼寝してしまってたんですって。
おにぎり食べながら寝落ちと聞いて。
小さい子供みたいです。かわいいー。

最後に自分とNMさんがサイコキネシスを登って終了!
落ちなくてよかった…

お風呂・ご飯を済ませ宅は深夜。
疲れた。けど心地よい疲れ。

おふたりとも、色々ありがとうございました!写真もたくさんで嬉しいです。

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